DiDi Shock!

こんにちは!味ぽんです。

今日のブログではこのところ大幅に下落が見られた滴滴出行(DiDi)について見ていきます。先日、中国のネット規制当局から個人情報保護の観点で重大な違法行為があったことに対して規制を受けた滴滴出行(DiDi)が上場後一時-39%安と大きく下落しました。味ぽんのような新規ユーザーの現在の状況、そして今後の中国株全体の見通しをお伝えしたいと思います

もくじ

滴滴出行(DiDi)

中国版Uber

中国の配車アプリ最大手、滴滴出行(DiDi)は6月30日アメリカのニューヨーク証券取引所へ上場しました。日本のソフトバンクグループ(SBG)が傘下の投資ファンドから出資し筆頭株主となっていることでも有名な会社です。中国版Uberとしても取り上げられ、WeChatやAliPayと同様に中国ではインフラの一種と化しています。

滴滴出行(didi・ディディ)】中国語できない日本人におすすめの移動手段。タクシーでなく滴滴(ディディ)がおすすめな4つの理由。|アヴァンティオンライン

味ぽんの赴任先の同僚も皆、DiDiのアプリを持っておられています。外へ食事に出かける際や遊びに行く際によく使用されています。

中国当局からの規制発表

新規ダウンロードの停止

DiDiは先月末の6月30日にNYSEへ上場。上場初日の終値ベースで時価総額は670億ドル(約7兆円)と、今年最大規模のIPOかと持ち上げられていました。

ところが、ところが…

上場5日後の7月4日に、こんなニュースが飛び込んできました

これにより新規ユーザーはアプリのダウンロードができなくなり、当の味ぽんもこのようにDiDiアプリでダウロードは出来ず、DiDiを使ったタクシー移動はまだ実現できておりません😭

ネット規制当局の懸念を押し切って上場

中国当局はDiDiが持つ大量の個人情報が上場することでアメリカや世界に広がってしまうことに対して懸念し、上場の数週間前にIPOを延期して社内で調査を進めるべきだと同社に伝えていたそうです。一方で、DiDi側は当局がIPO中止までは求めなかったことを受け、上場を決行した模様です。

背景には、同社が有力な投資家から数十億ドルを調達し、早期に上場するよう圧力を受けていたとも言われています。

当局の規制を受け上場後伸びていた株価は一転、一時高値から-39%の大暴落となりました。その後も回復する兆しは今のところ見えていません

中国政府の思惑

海外への個人データ流出を懸念

ネット規制に関しては、中国政府が個人情報保護に関する規定を見直し、企業が保有するデータがアメリカを始めとする海外へ越境することに監視・監督を強めています。

近年、個人の行動履歴や決済などのデータの重要性が高まる中で今回の規制強化の判断が行われたとみられます

過去にはDiDi以外にも、アリババ集団やNIOなど中国の巨大企業が資金調達が行いやすいことを理由に米国市場へ上場してきました。今回の規制強化でこうした流れが変わる可能性があります。

大国が取り合うデータの世界シェア

これってアメリカでトランプ前大統領が中国に対して技術流出やデータ流出に関して制裁を行っていたことと同じですよね。

スマートフォン製作で有名な中国通信機器大手の華為科技(HUAWEI)は2020年にスマートフォンの世界シェア第2位の18%にまで成長しましたが、アメリカからの制裁を受けて今年時点でスマートフォンの世界シェアは4%まで落ちています。

現代のテック企業にとって、価値の源泉とは個々人から得られるあらゆるデータです。そのシェアをどれだけ確保できるかが鍵ということがこうした各国の動きからもよく分かります。

味ぽんの中国株へのミカタ

結論から言うと、個人的には最近株クラで人気のレバレッジ系のETFや仮想通貨よりも怖く、何があっても絶対に触らないと決めている銘柄です。

中国株はどれだけ大きな企業であっても、中国政府の介入によって企業への締め付けが行われるので業績が堅調だとか、ビジネスモデルが秀逸であっても、ある日突然大暴落するというリスクを孕んでいます。

最たる例がアリババグループ傘下で決済サービスAliPayを手掛けるAntGroupの上場廃止ですね。今回のDiDiに対する規制発表は他の中国株に投資をする幅広い投資家にも影響が広がるのではないかなと考えています。

味ぽん自身、中国に赴任し様々なテック企業のサービスを利用しています。その利便性は素晴らしいと思いますが、一つの投資企業として見たときに常にバックには中国政府がいることを踏まえると、自分は勿論、他人にもおすすめは出来ずホルダーの方へは寧ろ早急に撤退することをおすすめします。

最後に

中国には中国国内で繁栄する様々な巨大企業があります。百度(バイドゥ)、アリババ、テンセント、美団、滴滴出行…しかし全ては中国政府の管理化にあります。繰り返しになりますが、各種のサービスに関しては私は目一杯活用していこうと思います。ただし、資産運用の種としてこれらに手を出すのは火遊びではなく、ダイナマイトを持っているのと同じくらい危険と個人的には考えています。

今後、今回のDiDiショックを受けて中国銘柄がどのように推移するか注目していきたいと思います

味ぽんの運用状況や、資産運用の考え方をTwitter(@az_pon7)でも発信していますのでよろしければ是非フォローお願いします!

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今日も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。また来まーす👋