ボトルネック問題

こんにちは!味ぽんです

今日のブログでは米国のモノやサービスを供給する一部の工程でボトルネック発生し、経済再開のペースが予想を下回っている現状について解説していきます。

・そもそもボトルネックって何?
・なぜボトルネックが起こっているの?
・どうすれば解消するの?

こうした疑問に対してわかりやすく纏めていきますので是非最後まで読んで見て下さい

もくじ

ボトルネック

ボトルネックの定義

瓶のサイズがどれほど大きくても、中身の流出量・速度は狭まった首のみに制約を受ける。
このように、物事がスムーズに進行しない場合、遅延の原因は全体から見れば小さな部分が要因となっており、他所をいくら向上させても状況改善が認められない場合が多い。このような要因部分のことを指す

Wikipedia

絵で表してみるとこんな感じですね

消費者側の需要(お金)は政府の給付金政策のおかげで社会全体に十分あるのですが、モノやサービスの供給が工程の一部でうまく捌けていないため需給バランスを保てておりません。

ボトルネックはどこ?

ボトルネックの存在がわかったことで次は発生工程の特定が必要です。注目すべきは「雇用」です

雇用

こちらが年初来の雇用統計結果となります

結果予想
1月49K50K
2月379K182K
3月916K647K
4月266K978K
5月559K650K

特にこの直近2ヶ月、非農業部門雇用者数が予想を下回っていて経済再開が後ろ倒しになる見通しとマーケットは見通しています。

この雇用回復が鈍い要因の一つとして政府の太っ腹な「失業給付金手当」があります。

失業者救済措置の給付金を$400/週加算したため、失業者は無職のままでも十分な生活を送ることができるようになったのです

コロナ景気対策の概要

トランプ大統領署名案①トランプ大統領署名案②バイデン大統領案
直接
給付
最大
$1,200/人(成人)
$500/人(非成人)
最大$600
(成人・非成人)
追加支給
$1,400/人
(成人・非成人)
失業
保険
$600/週 加算$300/週 加算
(~2021/03/14)
$300/週 加算
(~9月上旬)

世の中の需給がアンバランスに

これによって、人々の懐のお金が膨らむ(需要が膨らむ)反面、モノやサービスが市場に出回らないため(供給不足)お金の価値が下がりインフレ懸念が強まっているというのが現状になります

ボトルネック解消、その先は…

失業給付金追加手当の前倒し撤廃

鈍い雇用回復を背景に、追加手当の打ち切りは全米で計25州が6月12日から7月10日にかけて前倒しで撤廃することになりました。25州は全人口の4割強を占めますので、各地の雇用現場で叫ばれる「人出不足」の解消が徐々に期待できます。

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テーパリング

雇用も回復してくると、いよいよ本格的な経済再開でヒト・モノ・カネの動きが更に活発になります。これまでFRBがとってきた社債買い入れプログラム、ゼロ金利政策を「徐々に」緩めるテーパリングが起こるでしょう。テーパリングについては別記事で詳しく解説していますので併せてチェックしてみて下さい!

こんにちは!味ぽんです 今日のブログではアメリカ経済回復でのインフレ懸念に伴うテーパリングに関してマクロ経済ウォッチャー初心者にもわ...

最後に

今日はアメリカ社会の経済再開の足を引っ張っている「ボトルネック」について纏めてきました。テーパリング自体は年内は始まらず、来年以降徐々に進むというのが今の大方の見通しとなっていますが、いずれも今日纏めたような雇用統計が大きなカギを握ることは間違いありません。経済のサイクルがぐるっと廻るタイミングになりますので、これから2〜3ヶ月特に注目していきましょう!

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